紅い月

白い吐息を吐き、
薄明かりに景色が照らされている。
澄んだ空は遠く遠く、
昼間では考えられない高さを感じる。
満天の星空、
そして少し下弦の欠けた月は紅く、紅く、
まるで静かなる狂気を照らすように淡く光る。
静寂に耳が痛くなる錯覚を覚える。

どうやら私も狂気に酔わされたよう。
強烈な睡魔はあるのに意識はしっかり醒めていた。


HOME