白銀の太陽、黄金の月(3)

数日後。
眩しく蒼い空の下、広場の食材屋の前で九曜は世羽に会った。
「あー…太陽が黄色いなー…」
朦朧とした表情で世羽は九曜に気付いた。
「ん、世羽君、寝てないの?」
「夜がさー…寝てはくれるんだけど
 寝ながら暴れるというか…
 サマソなら可愛いんだけど火吹かれると火災になるでしょー・・」
「あーなるほどー
 じゃあこれからお邪魔しちゃうからその間にねなさー」
「うん、トイレとかは大丈夫だし、
 脱皮はしたら自分でなんとかしてるらしいし、
 食事はケルビおいといたら勝手に食べてるしねー・・」

「んで、名前付けたの?」
九曜が金色の飛竜の喉元をくすぐりながら訪ねる。
「あー…付けてないねー」
「よし、無いと不便だから付けちゃおう!
 キミはキョロちゃんだ!…あだだだだだだ!」
名前が気にいらなかったらしく、激しく九曜の頭にかぶりついていた。
「んじゃルナとソルでいいんじゃないかなー」
「なんか防具を連想しそうな名前ねー・・」
だが二頭は嬉しそうにキューキューと鳴いている。気に入ったようだ。

「あーやっぱり9ちゃんも寝てるじゃないか・・」
その後すぐに世羽は仮眠を取り、
部屋に戻ってみると九曜は大の字になって眠っていたし、
ソルとルナは寄り添うように丸くなって眠っていた。
「あー・・ごめん・・」
開ききっていない目をしばしばさせながら、九曜は起きあがっていた。
「ま、何も起こらなかったし、いいか。
 なんか食べようかー」
「あ、私が作るよ、ネコ飯じゃ飽きるでしょ?」
「そりゃ有り難いけど…ゲテモノは勘弁ね?」
「あはは…一応聞いておくね」

銀シャリ草にファンゴの出汁を含ませ、
ザザミソとギザミのほぐした身のリゾットを二人は食べていた。
そのそばのテーブルでは、
こんがり焼かれたポポの肉を兄妹が美味そうについばんでいた。
「ねー、9ちゃん。」
「んー?」
リゾットをすすりながら九曜は世羽を見た。
「私ね、ソルとルナを野生に帰そうと思うんだ。」

続く


コメント


どんな動物でも赤ちゃんってかわいいよね。
ちょっと飛竜のタマゴとりに密林行って来るんだぜ。
2007-10-26 金 07:26:33 /URL /pk@first /編集

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